北国西街道(善光寺道)の麻績宿から聖湖のある猿ケ馬場峠へ登る峠道のお仙の茶屋跡奥にある『弘法の清水』を訪れました。

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お仙の茶屋跡

往時、茶屋にはお仙という美しい娘が住んでおり、旅人や村の若者の憧れの的だったといいます。その一節が麻績村、番場節の一節に残されています。

『峠ナー恋しや 清水の茶屋のヨイヨイ 店にゃお仙が 待っている』

番馬節は、農民の草刈り歌でお仙の茶屋があった頃その美しい娘お仙を村の若者がしたって歌った歌です。

ある日、旅の若い武士がこの茶屋に立ち寄り、お仙に一目ぼれしました。お仙も武士を慕い、必ず戻ると言い残して去った若い武士は、木曽の山中で盗賊に殺されてしまいます。そうとは知らずお仙は武士を待ち続け、病に侵され悲恋の一生を閉じました。

芭蕉句碑が残されています。『さざれ蟹足這いのぼる清水哉』

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弘法の清水

元々は「一杯清水」という名でしたが、弘法大師がこの地を訪れて以降、「弘法の清水」と呼ばれるようになったといいます。

TOO001 水量は多くはありませんが、石の下から絶えず流れ出ています。

住所 座標 採水日 採水時間
東筑摩郡麻績村 36.48363 138.0638 2021.5.4 11:38
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
9.0℃ 88 58 0.00
pH RpH DO COD
8.1 8.1 6.6 4
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

先程寄った「馬の水飲場」からそう離れてはいませんが、随分と水質が違います。