平成の名水百選にも選ばれた『松本城下町湧水群』の中の一つ「源智の井戸」です。
城下町が形成される以前から飲用水として使用されていたといいます。往時、小笠原氏の家臣、河辺与三左衛門源智が所有しており、そこから「源智の井戸」と呼ばれるようになったと伝わります。
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。
源智の井戸
松本の酒造業者はこの水を使って酒を作り、歴代城主は不浄を禁止する制札を出し清水を保護したそうです。 現在も水汲みの方が絶えませんが、たくさん口があるので便利ですね。こちらもしっかり水質検査がなされていて、安心して飲用できるお水です。善光寺名所図会に描かれた源智の井戸
天保14年に書かれた「善光寺名所図会」には、「当国一の名水」と右側のページに書かれています。(掲載は左ページ)水神の祠と明治天皇御前水の碑
「善光寺名所図会」にも描かれている水神の祠や制札も更新されていると思いますが現存しており、当時を彷彿させます。 明治13年の明治天皇巡幸の際には、こちらの井戸が御膳水となりました。 松本は東に筑摩山地、西に北アルプスなどに囲まれた盆地となっており、また高瀬川、奈良井川、梓川などの大きな川によって形成された扇状地が広がっています。豊富な雪解け水や降水が盆地の地下で滞水しています。松本盆地の標高は500m~800mで、かつては海の底でした。住所 | 座標 | 採水日 | 採水時間 |
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松本市中央3丁目 | 36.23241 137.97284 | 2021.5.1 | 8:15 |
水温 | EC(μS/m) | TDS | 塩分 |
15.3℃ | 377 | 251 | 0.02 | pH | RpH | DO | COD |
7.4 | 7.8 | 4.2 | 3 |