信濃と三州(三河)を結ぶ街道である伊那街道(三州街道)上西条神社内に湧き出している清水です。

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上西条神社

上西条神社は、大正13年上西條地域の神社を合祀し、「上西條神社」として創立した神社です。合祀した各々の神社に由緒がありますが、特に「信陽峯神社」には明暦2年、天保3年の棟札や日本武尊の伝説などが残ります。江戸時代には松本藩主、松平定年の崇敬が厚く、灯篭、刀剣、掛物、額などの寄進があり、現在も残っています。
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強清水

「権現清水」とも呼ばれ、雨乞いの時にはここへ釣鐘を沈めて祈ったと伝えられています。

TOO001 池の石組み隙間からかなりの量の湧水が流れ込んできます。

強清水は、塩尻市の上水としても使用され、塩尻の「名水20選」に登録されています。古来よりこの地の田畑を潤し、飲用や生活用水として無くてはならないものでした。

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池から流れ出た清水はコンクリート管を通り、川へ流れていきます。

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上西条神社北側80m程度には、水汲場も設けられていました。しかし、こちらは組合員さんが使用する水汲場のようで、組合員以外の人は利用できないようでした。
住所 座標 採水日 採水時間
塩尻市大字上西条 36.09001 137.98308 2019.11.3 7:15
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
11.9 202 134 0.01
pH RpH DO COD
8.5 8.4 8.0 2
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

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現地案内板に『石灰岩の岩盤中を流れミネラルが豊富に含まれています』と書かれています。地理院地図、南側には石灰を採掘している採鉱地が記されています。石灰岩質の湧水です。平出の泉と似た結果となっています。