中山道、追分宿の脇本陣、油屋の向かいを南へ入った場所にある湧水です。
脇本陣油屋
脇本陣の中でも素晴らしく壮麗な建物だったそうですが、昭和12年の火災で全焼しました。その後再建されたものが現在の建物です。信濃追分をこよなく愛した堀辰雄は、油屋に滞在し「風立ちぬ」など数々の名作を生みました。抒情詩人、立原道造もここで「村ぐらし」などの詩を残しました。
御前水入口
中山道に面した道路上に入口の看板があります。御膳水はこの看板より草の茂る道(道とも言えない?)を歩いて奥へ進んでいきます。街道から50~60mほど南へ進むとあります。途中から地面がぬかるんでいるので気をつけないといけません。
御前水
古来より大名などの宿泊については、この水を使ってきました。明治11年に明治天皇北陸巡幸の際に追分本陣に宿泊されましたが、その際に御料水として使用されました。そのため、御前水と呼ばれているようです。
写真ではわかりにくいですが、水量は多くはありませんが、今でも湧水が出続けています。
住所 |
座標 |
採水日 |
採水時間 |
北佐久郡軽井沢町大字追分 |
36.338543 138.543209 |
2019.8.9 |
7:00 |
水温 |
EC(μS/m) |
TDS |
塩分 |
11.3℃ |
195 |
130 |
0.01 |
pH |
RpH |
DO |
COD |
7.0 |
7.8 |
6.7 |
3 |
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。
浅間山から流れ出た湧水はとっても冷たい湧水でした。今でもコンコンと湧き続け、苔むした水神様と共に地域の方々に大切にされているようです。