長野県小県郡長和町唐沢にある旧中山道接待所(永代人馬施行所)脇にある湧水です。

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接待(和田峠永代人馬施行所)

江戸呉服町の加瀬屋与兵衛(有隣)は1824年(文政7)、箱根の東坂と西坂に人馬施行所を設けました。4年後の1828年(文政11)に中山道碓氷峠、和田峠にも人馬施行所を設けています。人馬に無料で粥や焚火、飼葉などを提供していました。1851年(嘉永4)大雨のための洪水で流出し、和田宿で仮小屋を建てますが、中之条陣屋へ願い出て嘉永5年に再建されました。1870年(明治3)まで続きますが、和田鍛冶足出身の工藤氏が下諏訪~長久保間に運搬業を始め、茶屋を兼ねて施行所を使用したため現在まで残っています。

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元々は、建物の左手のこの場所に湧水があったようです。

標高は約1254mです。
TOO001 現代的な塩ビ管に変わってしまいました。わざわざ車で来て、大きなポリタンクに水を汲む人を見かけました。触ると凍えるように冷たいお水です。何も書いてありませんが、コップが置いてありますので飲んでも大丈夫ですかね?

住所 座標 採水日 採水時間
小県郡長和町和田唐沢 36.165029 138.156778 2019.7.14 9:05
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
10.8℃ 64.0 42.5 0.00
pH RpH DO COD
7.3 7.4 6.8 2
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

標高が高いため、和田の集落よりもぐっと水温が低いです。また、標高が高いため、和田の集落よりもECが低くでると思われましたが、若干高い結果でした。涵養域の山の地質が多少違うようです。