北国街道、海野宿から上田宿へ向かう途中の上田市岩下地区にある湧水です。

地形図からみると、流域は浅間山というよりは、殿城山など神川流域からのものと思われ、神川の扇状地の突端から流れ出ています。

岩下の「太鼓岩」はすぐ近くです。

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太鼓岩

千曲川の真ん中に角礫火山岩の巨大な岩があります。対岸の小牧山の火山活動があった頃の噴火物が残ったと言われています。1928年(昭和3)には、上田八景に選ばれました。千曲川の水流が激しく岩に当たり「ドーン」と響くゆえ、「太鼓岩」と呼ばれたと言われていますが、一説には岩の両側が川(皮)であることから、とも言われています。1930年(昭和5)太鼓岩の間に吊橋を架け、漁や近隣住民、観光客の便を図りました。しかし、1959年(昭和34)の伊勢湾台風の災害を避けるため、切り落としてしまいました。現在は鉄枠だけが残っています。また、太鼓岩は雨乞いの場として、干ばつの際には農民が岩に集まり礼祭を行っていました。

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岩下清水

古くから親しまれていた湧き水でこの先20mのところにもある、と書かれていましたが、もう一つの方は見つけられませんでした。洗い物等、生活用水として使われていたそうです。
TOO001 綺麗に積まれた石垣の下から流れ出た清水は、すぐに千曲川の流れに合流していきます。

住所 座標 採水日 採水時間
上田市岩下 36.371645 138.282208 2019.8.11 7:25
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
16.6℃ 287 190 0.02
pH RpH DO COD
7.1 7.7 7.6 4
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

CODが少し高いです。窒素、りんが少々多めと考えられますが、扇状地の農地や市街地を通ってきたと考えられる湧水ですので多少高く出たのでしょう。