平成の名水百選にも選ばれた『松本城下町湧水群』の中の一つ、「北馬場柳の井戸」を訪問しました。

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北馬場柳の井戸

看板よると、「松本城旧総堀埋立地にブクブク自噴していた湧泉を地元の人達が協力して井戸にした」とあります。そばに柳の木があることから「柳の井戸」と言われます。また、江戸時代末期の町名が「北馬場町」でした。

TOO001 江戸時代の絵図には、ほぼ同じ場所に井戸が描かれているようです。

TOO001 マンガンについての注意事項が書かれています。マンガンの黒い粒が混入していることがあるそうです。業者によると健康に問題はないということですが、多量に混入している場合は飲用を控えたほうがいいと書かれています。別途、水質検査表も貼ってありました。

住所 座標 採水日 採水時間
松本市丸の内9 36.2403 137.97143 2021.5.1 10:15
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
15.8℃ 678 451 0.04
pH RpH DO COD
7.4 7.9 4.0 3
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

『松本城下町湧水群』をいくつか調べ、比較すると、この「北馬場柳の井戸」だけが大きく水質が異なっています。マンガンの影響でしょうか。位置的な問題かとも思いましたが、すぐ近くの「地蔵清水」は他の「松本城下町湧水群」の水質と似通っていますので、位置の問題ではないのでしょう。北馬場柳の井戸の深さは80mあると書かれている資料もありますので、松本市の浅層地下水と深層地下水とではかなり水質の違いがあるのかと思いました。