周囲はすっかり開発され、雰囲気のない姥ケ池ですが、湧水は今でもかなりの水量が湧出し続けています。

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若宮八幡宮御旧跡地

写真奥の階段上に「八幡神社」があったようです。その下に姥ケ池があります。現在は、すぐ南側にJR中央本線が通り、周囲は住宅地となり昔の面影はなくなってしまったのでしょう。

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池からはコンクリート管で道路反対側へ流れ出てきおり、野菜などが洗える洗い場となっています。
TOO001 池のどのあたりから湧出しているのかよくわかりませんが、これだけの水量がでているということです。

住所 座標 採水日 採水時間
塩尻市大門二番町5 36.10734 137.95709 2019.11.3 7:50
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
14.0 489 325 0.03
pH RpH DO COD
7.6 7.9 6.9 4
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

ECが高いため、その原因をさらっと調べてみたのですが、地下水学会誌に塩尻・松本の湧水の調査結果が公開されていました。これによると炭酸水素塩(HCO3-)が非常に高く出ていました。炭酸水素塩は、温泉水などとよく似た構造を持ち、老化予防や疲労回復などに効果がある成分として最近注目されています。ここのお水は飲むことはできないと思いますが、ちょっともったいないですね。溶存酸素も少なく、かなり古い年代の地下水が湧出していると思われます。糸魚川−静岡構造線断層帯が付近を通っていますし、周囲の湧水を細かく調査すると面白い結果になるかもしれません。