日義村、山吹山の麓、木曽川の「巴渕」のすぐ近くにあり、中山道分間延絵図にも描かれている歴史ある清水です。

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許六句碑

『山吹も巴もいでて田植かな』 正面に大きく「巴淵」、右脇に句が刻まれています。森川許六は芭門十哲の一人であり、狩野派の絵師でもありました。ちょうど田植えの時期でしたが、山吹も巴も見られず、機械で田植えが行われていました。

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巴ヶ淵

伝説では、この淵に住む龍神が木曽義仲の養父、中原兼遠の娘として生まれ、巴御前に化身して義仲の愛妾として彼の生涯を守り続けたと言われています。 巴御前はここで水浴をし、泳いでは武技を練ったと言われています。

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南宮神社手洗水

中山道分間延絵図には「義仲嗽(すすぐ)水」と書かれています。

TOO001 水は一筋のみ滴り落ちている状況で、いずれ一滴も出なくなるかも・・・心配です。

TOO001 上の石碑に「往昔木曾義仲公鎮守南宮神社手洗水也唱来發年歴事歎今新石船造立仕者也 願主 村中」と彫られています。

住所 座標 採水日 採水時間
木曽郡木曽町日義徳音寺 35.89926 137.76794 2021.5.23 9:50
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
12.7℃ 256 170 0.01
pH RpH DO COD
7.7 7.9 7.4 3
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

『らっぽしょ祭り』が行われる「山吹山」からの清水です。「らぽっしょ」は毎年お盆に行われる木曽義仲を弔うお祭りです。「らぽっしょ行列」は山吹山の山頂へ登り、松明(たいまつ)で焚かれた「木」の文字を浮かび上がらせ、徳恩寺にある義仲の墓を参拝します。

祭りの由来は義仲の倶利伽羅峠、「火牛の計」とされます。牛の角に松明を縛り付け、峠の坂道を一気に敵陣へ下った奇襲作戦です。