平出遺跡より南西に約500m、古来から生活に欠かせない泉として湧き出していたと思われる「平出の泉」へやってきました。

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平出遺跡 縄文の村

平出遺跡は、縄文時代から平安時代にかけての大集落跡です。史跡の一部は「平出遺跡公園」として復元整備が行われています。

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雀おどりの家

平出遺跡 縄文の村から平出の泉へ向かう途中には、立派な雀おどりのついた旧家が何軒か見られます。雀おどりとは、屋根の棟飾りで、江戸時代には本陣や庄屋、名主などの特権階級のみが許されていたとされます。

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平出の泉

青みがかった綺麗な泉です。北海道の青い池や神の子池が思い出されるブルーの池です。縄文時代の頃から湧き出していたとも言われ、平成22年には「信州の名水・秘水」にも選定されました。
TOO001 水が透き通っており、池の底が見えるほど澄んでいます。北海道の青い池は、アルミニウムが含まれているため青く見えるとされています。神の子池では、水酸化銅が影響している、あるいは、光の中で青い光が吸収されずに池を通過し、池底の石灰に反射して青白くなっていると書いてあるものもありましたが、よくわかっていないようです。さて、この平出の泉はなぜ青みがかっているのでしょうか・・・

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塩尻の地質図を見ると平出の泉あたりはちょうど珪質粘板岩と石灰岩層の境目のようです。この境目が湧水の水みちになっているのでしょう。ブルーの色は、石灰によるものと思われますが、ECがあまり高くありませんので湧水中に多量に含むということはないでしょう。平出の泉に赤丸の印を付けています。『広大な範囲に分布する石灰岩の空洞から集まった伏流水が比叡の山の鍾乳洞から湧出している。』と文献にはありましたが、地質図では広大・・というほどでもないような・・
TOO001 泉は立ち入ることができないため、泉からオーバーフローしてきた清水が流れ込むこの場所で採水しました。ここから小川となり、集落へ流れていきます。

住所 座標 採水日 採水時間
塩尻市大字宗賀 36.10127 137.94005 2019.11.3 10:00
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
12.4℃ 184 122.3 0.01
pH RpH DO COD
8.2 8.6 7.6 3
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

温度が高めですが、湧水点から離れた場所で採水したため上昇したと思われます。湧水点ではもっと低いでしょう。pHは少しアルカリ側で、この点でも石灰の混入が考えられます。