平成の名水百選にも選ばれた『松本城下町湧水群』の中の一つ、「槻井泉神社の湧水」へやってきました。

TOO001 大きなケヤキが目印の小さな神社が槻井泉神社です。

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槻井泉神社

881年(元慶5)に従五位下を授かった延喜式外の槻井泉神社との伝承がありますが、、定かではないそうです。昔は式外神社として立派なお宮で湧水の傍らに巨木があり、大きな森を形成していたといいますが、現在は小さな社で、森もありません。

塩尻にも「槻井泉神社」があります。(長野市にもありますが・・・)塩尻の「槻井泉神社」も『元慶5に従五位下を授かった』神社として紹介されています・・・ですが、こちらも元々は「八幡宮」と呼ばれていて、推定された後に神社名を変えているので、どちらとも言えないですね。。。どちらかというと・・塩尻の槻井泉神社が本家に近いかな~と思います。現在も深い森林に覆われていますし、敷地は広く大きな神社です。

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槻井泉神社の湧水

薄川・湯川の複合扇状地の先端に位置するこの一帯は豊富な湧水や湧泉が見られます。「清水町」という名もこの湧水から付きました。江戸時代からこの水を利用して染色・製紙業が始まったそうです。

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槻井泉神社の池

悠々と鯉が泳いでいました。

松本は東に筑摩山地、西に北アルプスなどに囲まれた盆地となっており、また高瀬川、奈良井川、梓川などの大きな川によって形成された扇状地が広がっています。豊富な雪解け水や降水が盆地の地下で滞水しています。松本盆地の標高は500m~800mで、かつては海の底でした。

住所 座標 採水日 採水時間
松本市清水1丁目 36.23593 137.979 2021.5.1 8:55
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
15.4℃ 306 203 0.02
pH RpH DO COD
7.3 7.7 5.3 2
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。