鎌倉には、
『鎌倉十井』と呼ばれた史跡的な井戸が存在します。水質の良くなかった鎌倉で飲水として適するものが、江戸時代に定められたようです。現在水を汲めない井戸も多々ありますが、今でも水をたたえている井戸もあります。こちらの井戸は十井ではありませんが、
寿福寺は源頼朝が没した翌年の1200年(正治2)、正室のの北条政子が葉上房栄西(明庵栄西)を開山に招いて創建した由緒のある古刹です。
寿福寺のトンネル
自然石をくり抜いたトンネルは、寿福寺の北側にあります。このトンネルを抜けると寿福寺の墓地が広がっています。
墓地をずっと奥に進んでいきますと、崖にいくつものやぐらが掘られています。
北条政子墓地
北条政子の墓地とされている五輪塔です。北条政子は源頼朝の正室で、頼朝亡き後は幕府の実権を握り「尼将軍」と呼ばれます。嫉妬深く、悪女的なイメージです。自身の出である北条氏を持ち上げるため、画策しますが結局は自身の子を全て失い、哀れな女性とも言えます。
崖にはたくさんのやぐらが掘られており、源実朝の墓という五輪塔もあります。実朝は三男ですが、鎌倉幕府三代将軍となります。しかし1219年(承久元)、二代将軍、源頼家の次男公暁(くぎょう)により暗殺されました。
太田道灌の墓
トンネルから入り、政子のやぐらまで行かずに途中の源氏山公園へ抜ける山道を登っていくと「太田道灌の墓」と言われるものがあります。ここまでたどり着く道は、途中、土丹を切り通した細い部分があったり、なかなか大変でした。でもこういうところが面白かったりするのですが・・・墓地の途中、うさぎが付いた階段を登ると、大変な部分は免れます。
井戸は、トンネルから割とすぐの左手にありました。墓地の掃除などに使用する井戸です。飲めないと思いますが、何も書いてはありません。手押しポンプの懐かしい井戸です。
住所 |
座標 |
採水日 |
採水時間 |
鎌倉市扇ガ谷 |
35.323597 139.548501 |
2019.8.3 |
7:20 |
水温 |
EC(μS/m) |
TDS |
塩分 |
15.4℃ |
261 |
172 |
0.01 |
pH |
RpH |
DO |
COD |
7.1 |
7.6 |
4.7 |
4 |
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。