滋賀県米原市醒井、
中山道61番目の「醒井宿」(さめがいしゅく)内にある湧水です。醒井は、山と山の間の谷にある宿場で、地下水がどんどん集まってくる地形です。たくさんの川があり、北側、山の裾野には一級河川の天野川、宿場内には地蔵川が流れ、7kmほどで琵琶湖へ注いでいます。
醒井湧水群の一つです。
案内板より
『平安中期の天台宗の高僧・浄蔵法師が諸国遍歴の途中、この水源を開き、仏縁を結ばれたと伝えられる。近くに十王堂があったことから「十王水」と呼ばれるようになった』とあります。
石灯籠の裏には「浄蔵結縁水」と刻まれています。
十王とはえんま様をはじめ、冥土で亡くなった人の罪を裁く十人の判官、お祀りしているのが十王堂ですね。どこに十王堂があったのかは判りません・・でも大抵はお寺の一角にあることが多いという気がしますが・・お地蔵様も十王のお一人ですね。
石灯籠の後ろ、細い水路からどんどん流れてきます。この民家奥が「十王水」の湧水口のようですが、民地のため入っていくことが出来ないようでした。残念・・
新川船着場跡
地蔵川から天野川を経て琵琶湖畔の朝妻湊までの船運があったとされ、船着場跡が残っています。
細い水路から出てきた十王水は地蔵川へと流れていきます。このあたりの家は、水に浮かんでいるようです。滋賀県と東北部と岐阜県南西部の水温20°以下の湧水にしか生息しない
「ハリヨ」は県指定稀少野生動植物に指定されているそうですが、この地蔵川にも生息しているようですが、船着場から上流にしか生息していないといいます。体長4~7cmということなのでなかなか見付けられないですね。
川の中にはバイカモが生育しています。バイカモに寄生する水生昆虫はハリヨの好物だそうで、バイカモを大切にしないとハリヨもいなくなっちゃいますね。どちらにしても湧水の水質を守らないといけませんね。
住所 |
座標 |
採水日 |
採水時間 |
滋賀県米原市醒井 |
35.327621 136.348634 |
2016.5.4 |
17:45 |
水温 |
EC(μS/m) |
TDS |
塩分 |
-℃ |
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- |
pH |
RpH |
DO |
COD |
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※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。