『走水』の地名は、古く古事記や日本書紀にも見られます。大和朝廷の時代には、上総(千葉)を経て東北へ至る最も便利な道として、古東海道が通じていました。

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走水神社

走水神社の創建は、享保年間の火災により記録が焼失しており、はっきりしませんが、伝承では景行天皇の即位40年(110年)、東夷征討のため日本武命がこの走水から上総へ渡る折に村民に「冠」を賜りましたので、この冠を石櫃に収めてその上に社殿を建て日本武命を祀ったとされています。

日本武命が船で上総へ渡ろうとすると、突然強い風が吹き海は荒れ狂い船は波にもまれ転覆するかの危機に、付き添ってきた御后の弟橘媛命が「さねさし さがむのおぬにもゆるひの ほなかにたちて とひしきみはも」と詠み、海に身を投げました。たちどころに海は凪ぎ風は静まり、船は水の上を走るように上総国に渡ることが出来たとされます。以来、『水走る走水』と言われているそうです。

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手水舎

深さ30mより湧き出ていると案内があります。富士山より永い歳月を掛け、この辺一帯に湧き出ていると言い伝わっているそうです。古東海道が通じていた頃、走水は宿場町として栄え、船に積む飲料水に利用されていました。

住所 座標 採水日 採水時間
横須賀市走水2-12 35.261710 139.731279 2015.6.13 12:26
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
17.0℃ 363 243 0.02
pH RpH DO COD
8.1 8.1 4.7 2
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

綺麗なお水ですが、飲まないよう注意書きがされています。また、水汲みが禁止と書かれています。私はボトル1本いただきましたが、お水取りくらいは大丈夫とかと思います。ポリタンクなどが駄目ということでしょう。富士山が源とありますが・・どうでしょうか?