掃部山公園崖下に湧く湧水です。掃部山は、江戸時代までは「不動山」と呼ばれており、明治初期には外国からやってきた鉄道技師の官舎があり地下から湧く水を蒸気機関車の給水に利用していたことから、「鉄道山」と呼ばれていたそうです。1884年(明治17)に旧彦根藩士が買い取り井伊掃部頭直弼家の所有となったころから「掃部山」と呼ばれるようになったようです。公園内には、1909年(明治42)、横浜開港50年記念に井伊直弼の銅像が建立されています。公園内に池と滝がありますが、これは湧水ではありません。

TOO001 湧水は民家裏の崖にあるトンネルから湧いてくるようです。蒸気機関車に使用する水をトンネルを掘って引いていたとされますので、その名残のトンネルでしょうか。

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掃部山の湧水

現在は水量が少なくなっていると思いますが、とうとうと流れ出ています。それでも横浜市内の湧水においては、水量が多い方だと思います。市街地ですので飲用はできません。

住所 座標 採水日 採水時間
横浜市西区花咲町4丁目 35.453535 139.626572 2016.1.16 7:00
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
15.6℃ 352 235 0.02
pH RpH DO COD
7.62 7.80 9.0 3
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。