秦野盆地湧水群の一つ、「秦野名水」を訪れました。秦野の北側及び西側は丹沢山地、南側は渋沢丘陵(大磯丘陵の一部)、東側は弘法山に囲まれ、盆地となる秦野は芦ノ湖を上回るほどの水量の地下水を有していると言われ、名水百選にも選ばれています。

TOO001 秦野駅北口の広場にあります。

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TOO001 こちらの「秦野名水」は自噴でなく、ポンプで汲み上げているようです。秦野市のパンフレットには「飲用」と書いてあるので、飲めるようですね。秦野の水道水は、秦野盆地の地下水を使用しています。

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駅前の『まほろば大橋』

平成元年に架け替えられたものです。それまでは、小田急の開通により1931年(昭和6)に新設された昭和橋がありました。ガス灯、カリオンを備えた時計塔、2つの石像があります。高欄は水の流れをデザインしたそうで、県の花「ヤマユリ」、市の木「サザンカ」が組み込まれています。時計塔には、丹沢山塊を背景に登山者とたばこ音頭の様子が映し出されています。

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水無川

今日はほんとうに水がない!盆地の秦野を流れる水無川は、丹沢の塔の岳を源流としますが、ほとんどが盆地の伏流水となって地面の下を流れてしまうため、地上の川には水がなくなるとされます。

住所 座標 採水日 採水時間
秦野市大秦町1-1 35.370774 139.226364 2018.2.17 10:20
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
16.8℃ 300 163 0.01
pH RpH DO COD
8.2 8.1 8.9 4
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

1989年に汚染物質が検出され、危機的状況になりました。地下水が自然に浄化されるには膨大な年月がかかります。そこで秦野市は、地下水を吸い上げ、浄化した地下水を再び地下へ戻すという人工透析的な浄化方法を取り、2002年には水道水質基準をクリアし、名水復活となりました。それでも13年かかったということです。一度汚染された地下水は簡単には取り戻せないのです。