秦野盆地湧水群の一つ、「まいまいの泉」を訪れました。秦野の北側及び西側は丹沢山地、南側は渋沢丘陵(大磯丘陵の一部)、東側は弘法山に囲まれ、盆地となる秦野は芦ノ湖を上回るほどの水量の地下水を有していると言われ、名水百選にも選ばれています。

TOO001 秦野市南公民館の入口付近にあります。

TOO001 地下20mから自噴しているそうです。駐車場もありますし、蛇口が3つもあり、水汲みには最適です。

TOO001 秦野盆地の下には丹沢などからの湧水がたっぶりと溜まっています。このまいまいの泉は地下20mから自噴していますが、20mほど掘ればどこからでも水が出できそうです。

「まいまいの泉」の名称は、「まいまいず井戸」からきているのでしょうか。まいまいず井戸は螺旋状に掘り下げていく井戸ですが、こちらの泉のオブジェは、螺旋状に凸でいる形状で、反対ですね。

TOO001 こちらの地下水は水質調査も行われており、飲水できる地下水です。

住所 座標 採水日 採水時間
秦野市今泉598 35.368208 139.217549 2018.2.17 11:40
水温 EC(μS/m) TDS 塩分
16.2℃ 222 147 0.01
pH RpH DO COD
7.7 8.2 8.1 3
※座標は、グーグルマップ、地理院地図、共通です。

秦野盆地湧水群は、1989年に汚染物質が検出され、危機的状況になりました。地下水が自然に浄化されるには膨大な年月がかかります。そこで秦野市は、地下水を吸い上げ、浄化した地下水を再び地下へ戻すという人工透析的な浄化方法を取り、2002年には水道水質基準をクリアし、名水復活となりました。それでも13年かかったということです。一度汚染された地下水は簡単には取り戻せないのです。